オンライン英会話コラム

オンライン英会話にフィリピン人講師が多いのはなぜ?メリットやデメリットなどを紹介!

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  • フィリピン人講師よりもネイティブ講師から学ぶほうが良い?
  • フィリピン人講師から学ぶことに何か問題ある?
  • フィリピン人講師のレッスン料金が安いのはなぜ?

オンライン英会話の講師にはフィリピン出身の方が多く在籍しています。

フィリピン人講師のレッスンは比較的安く提供されているため利用者にとっては魅力的です。

とはいえ、フィリピン人講師のレッスンだと何か問題があるのではと不安になる人もいます。

フィリピン人講師がオンライン英会話に多い理由としては、高い英語力持っていることと人件費が安いからです。

今回はフィリピン人講師について以下の内容でご紹介します。

この記事でわかること

  • フィリピン人講師が多い理由
  • フィリピン人が英語を話せる理由
  • フィリピン人講師のメリットと注意点
  • フィリピン人講師とネイティブ講師の違い

本記事を読むことでフィリピン人講師のレッスンを受けるべきか判断できます。

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オンライン英会話にフィリピン人が多い理由

オンライン英会話にフィリピン人が多い理由

オンライン英会話にフィリピン人が多い理由は、英語力が高くて賃金が安いことが挙げられます。

物価水準が低く人件費が安い

フィリピンは日本と比較して物価や生活費が安い国です。

日本と比べると半分から3分の1程度の物価水準とされています。

したがって、オンライン英会話の講師の人件費も日本に比べて低く抑えられます。

具体的には、オンライン英会話を提供するフィリピン人講師の時給は200円程度であることが一般的です。

フィリピンの物価水準の低さがオンライン英会話の利用料金の安さに反映されています。

フィリピンの約9割の人が英語を話せる

フィリピンではタガログ語が母国語ですが、英語も公用語として広く使われています。

また、フィリピンでは小学校から英語教育が行われている国です。

フィリピン政府が英語力向上に力を入れていることもあり、全体的な英語教育の質が高いのも特徴です。

その結果、フィリピン国民の約9割が英語を話せるとされています。

タカリン
タカリン
実際に、オンライン英会話でフィリピン人講師に聞いたところ、全体の9割近くの人が英語を話せると言っていました。

フィリピン人講師は普段の生活から英語に親しんでいるため、ネイティブに近い発音や豊富な語彙力を持っています。

英語を話せる人が多いということが、オンライン英会話でフィリピン人講師が多くいる理由になっています。

フィリピン人が英語を話せる理由

フィリピン人が英語を話せる理由

フィリピンは英語を話す人の割合が高い国として知られています。

フィリピン人が英語を話せる理由をご紹介します。

フィリピン人が英語を話せる理由

  • 英語が公用語になっている
  • タガログ語と英語が似ている
  • 学校の授業は英語で行われる
  • 日常的に英語が使われている
  • 英語が使えないと仕事の選択肢が減る

英語が公用語になっている

フィリピンでは、タガログ語と英語公用語として使用されています。

フィリピンが20世紀初頭にアメリカの植民地だったことが影響しています。

現在でも、英語は法律や政府の文書、会社などにおいて英語が使用されることは一般的です。

タガログ語と英語が似ている

フィリピンの母国語であるタガログ語には、多くの英単語がそのまま取り入れられています。

さらに、タガログ語は英語と同じアルファベットを使用しています。

英語を学ぶハードルが低いと言えます。

小学校から大学まで英語で授業が行われる

フィリピンの教育制度では小学校から大学まで、多くの授業が英語で行われています。

理科・数学・技術系科目は原則英語で実施されます。

すべて英語で受講することで、実用的な英語力が身につきます。

学生は英語を学ぶだけでなく、英語で学ぶ環境で学生生活を送ることが一般的です。

したがって、フィリピン人が社会人になる頃には高い英語力を持つ場合があります。

参考元:Language Policies in the Philippines|NCCA(フィリピン国家文化芸術委員会)(2024年4月18日更新/2025年5月3日参照)

日常的に英語が使われている

フィリピンでは、日常生活の中で英語を目にしたり耳にしたりする機会がたくさんあります。

フィリピンの街中の看板や広告、商品のパッケージ、テレビ、映画などのさまざまな場面で英語が使われています。

家庭や友人同士の会話でも英語を話すことが一般的です。

英語を使うことが特別ではなく、自然なコミュニケーション手段として定着しています。

日常的に英会話スキルが鍛えられる国です。

英語が使えないと仕事の選択肢が減る

フィリピンでは、英語が話せることがキャリアの選択肢を広げるために必要です。

フィリピン国内では、英語を使用する仕事がたくさんあります。

コールセンターや英語教師などの職業が代表的です。

また、海外の企業と取引する場合は英語が必須となります。

フィリピンでは英語を話せることで、より良い職業に就けるとされています。

フィリピン人講師のレッスンを受けるメリット

ノートパソコンを操作する女性

フィリピン人講師は、多くのオンライン英会話スクールで在籍しています。

また、フィリピン人講師は、利用者からも高く評価されています。

フィリピン人講師のレッスンを受けることで得られるメリットを3つに分けてご紹介します。

フィリピン人講師のメリット

  • 親しみやすくフレンドリーで楽しい
  • レッスンの費用が安い傾向にある
  • 英語を勉強する人がつまずく点を知っている
  • レッスンでの教え方が上手
  • 日本人が聞きやすい英語を話してくれる

親しみやすくフレンドリーで楽しい

フィリピン人講師は、明るく親しみやすい性格しています。

初対面の人とでも気軽に話せる講師が多い傾向にあります。

生徒が緊張していてもフィリピン人講師はフレンドリーに接することにより、良い雰囲気で学習が進められます。

楽しい雰囲気の中でレッスンを受けられることは、モチベーションの維持にもつながります。

レッスンの費用が安い傾向にある

フィリピン人講師のレッスンは、アメリカやイギリスなどのネイティブ講師と比べてリーズナブルです。

フィリピンの生活費や賃金などが英語圏の国々より低いことが主な要因となります。

高品質のレッスンをリーズナブルな価格で受けられることがメリットです。

コストを押さえながら英会話を学びたいという人にとって良い選択肢となります。

英語を勉強する人がつまずく点を知っている

フィリピン人講師の多くは、英語を第二言語として修得しています。

英語を学ぶときの難しさや英語学習者が挫折するポイントを知っていることが強みです。

英語を第二言語として修得した経験から、具体的な方法を教えてくれます。

TESOLを取得しているため教え方が上手

フィリピン国内大学の教育学部や民間スクールでは、TESOLやTEFLコースが普及しています。

TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)やTEFL(Teaching English as a Foreign Language)は、英語を母語としない人に英語を教えるための国際的な資格です。

フィリピン人講師の多くが、上記の資格取得のためのコースを修了しています。

以下のような教育スキルを身につけています。

フィリピン人講師が身につけている教育スキル

  • 文法や語彙の効果的な教え方
  • 学習者のレベルに合わせた教材の使い方
  • リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの4技能をバランス良く指導する方法
  • 生徒のミスに対して適切にフィードバックする方法

フィリピン人講師の多くがTESOLやTEFLなどの英語教授法を学んでいます。

「わかりやすくて丁寧」「初心者にも安心」と評価されるレッスンにつながっています。

タカリン
タカリン
ただ英語が話せるだけではなく、「教えるプロ集団」であることが、フィリピン人講師の強みと言えます。

なお、TESOLと似た言葉でTEFLやTESLなどもあります。

TESOLという枠組みの中に、TEFLとTESLがあるというイメージです。

それぞれの違いについては以下をご覧ください。

TESOLとTEFL、TESLの違い

  • TESOL = 英語を母語としない人に教える(非英語圏、英語圏すべて)
  • TEFL = 非英語圏で英語を母語としない人に教える
  • TESL = 英語圏で移民に英語を教える

日本人が聞き取りやすい英語を話してくれる

フィリピン人講師の英語は、アメリカ英語に近いアクセントをベースにしています。

フィリピンはかつてアメリカの植民地であった歴史的背景から、アメリカ英語を基盤とした英語教育が行われているからです。

そのため、フィリピン人の英語はアメリカ英語に近い発音であるとされています。

母音をはっきりと発音するのが特徴です。

また、フィリピン人の英語は、音と音をつなげて発音する「リンキング」が少ないことも特徴として挙げられます。

単語一つひとつをはっきりと発音する傾向があります。

「音のつながり」や「省略」が多いネイティブの発音よりも、フィリピン人講師のはっきりとした発音の方が理解しやすいことがメリットです。

そのため、英語初学者にとって非常に聞き取りやすく、リスニングにあまり自信がない方でも安心して学習を進められます。

フィリピン人講師のレッスンを受けるときの注意点

水色の背景に赤い注意マークと虫眼鏡フィリピン人講師のレッスンは多くのメリットがありますが、いくつかの注意点もあります。

フィリピン人講師のレッスンを受ける場合に知っておきたい注意点についてご紹介します。

注意点

  • アクセントに違いがあることを理解する
  • 講師の経験に差があることを理解する
  • インターネットの接続が悪い場合がある
  • 学生講師が多い場合がある

フィリピン人講師の英語の発音には訛があることを理解する

フィリピン人講師の英語には、ネイティブの英語と異なる独特のアクセントがあります。

たとえば、以下のような発音にアクセントの違いがあります。

フィリピン人講師のアクセント違いの例

  • 「f」が「p」に近く聞こえる(例:five → pive)
  • 「th」の発音が「t」や「d」になる(例:think → tink)
  • 「b」と「v」が混同されることがある(例:very → bery)

とはいえ、ほとんど気にならないレベルです。

英語話者の多くはネイティブではないため、国際的な状況で英語を使用することを想定してさまざまな国のアクセントに触れて慣れておくことが重要です。

講師の経験に差があることを理解する

フィリピン人講師の採用基準はオンライン英会話スクールごとにより違いがあります。

フィリピン人講師以外でも言えることですが、講師によって指導経験や教え方に差があることが一般的です。

一部の講師は指導経験が浅い場合もあります。

講師の経歴やプロフィールを事前に見てから講師を選ぶことを推奨します。

自分の学習目的に合った講師を選ぶことにより、満足のいくレッスンが受けられることにつながります。

インターネットの接続が悪い場合がある

フィリピンは、日本と比べてインターネット回線が遅いとされています。

実際にフィリピン人講師のレッスンを受けたときに接続が途切れたことがありました。

特に、講師が自宅からレッスンを提供している場合、インターネット接続に関する問題が発生することがあります。

フィリピン人講師がメインのオンライン英会話スクールの中には、通信環境のよいオフィスからレッスンを提供しているところもあります。

オフィスからレッスンを提供しているスクールを選ぶのも一つの方法です。

学生講師が多い場合がある

オンライン英会話では、大学生の講師が在籍している場合もあります。

大学生の講師は社会経験が不足している場合があります。

ビジネス英会話を学びたい場合は、社会人経験のある講師を選ぶようにしましょう。

大学生講師に不安を感じる方は、事前に講師のプロフィールを確認してください。

フィリピン人の英語力はどのくらい?

フィリピンでは英語を話せる人の割合が人口の9割を占めます。

アジア圏の中でも英語話者が多い国です。

フィリピンの英語レベルは高く評価されている

フィリピンの英語力は、国際的にも高く評価されています。

EF(Education First)が毎年発表する「英語能力指数」においても、フィリピンは上位にランクインしています。

第2024版では、フィリピンの英語レベルは「高い」と評価されており、順位は22位とされています

英語を母語としない国の中でも、フィリピン人が非常に流暢に英語を話せることを示しています。

(参考:EF世界最大の英語能力指数 ランキング」)

英語の環境下で育ってきている

フィリピンの学校教育では、小学校から大学までほとんどの授業が英語で行われています。

生徒たちは幼い頃から英語で学ぶ環境で育ってきています。

フィリピン人の高い英語力を育む要因の1つです。

また、テレビや映画のコンテンツも多くが英語で提供されています。

街中の看板や広告、公共施設の案内表示なども英語で書かれていることが一般的です。

フィリピン人とネイティブ講師のどっちが良い?

緑のはてなマークが浮かぶ日本人女性オンライン英会話の利用に際して、フィリピン人講師とネイティブ講師のどちらを選ぶべきか悩む方も多いはずです。

フィリピン人講師とネイティブ講師の違いを比較し、それぞれの特徴を詳しく解説します。

  • フィリピン人講師は基本的な英会話力を伸ばしたい方向け
  • ネイティブ講師は発音や表現まで学びたい人向け

フィリピン人講師とネイティブ講師のレッスンで迷われている方は参考にしてください。

フィリピン人講師は基本的な英会話力を伸ばしたい方向け

フィリピン人講師は、英語を第二言語として学んでいる経験を持ちます。

自らも英語を学んできた経験を持っているため、初心者がつまずきやすいところを理解しています。

英語を学ぶ大変さを理解しているため、文法や単語の使い方を丁寧に教えてくれることが特徴です。

フィリピン人講師のレッスンは、ネイティブ講師よりも費用が抑えられています。

たくさんレッスンを受けて英会話の練習を重ねたい人にとってもフィリピン人講師は適しています。

フィリピン人講師が向いている方をまとめると以下のとおりです。

フィリピン人講師が向いている方

  • 英語初心者~中級者
  • 基本的な英会話力を身に着けたい
  • コストを押さえてたくさんレッスンを受けたい
  • 明るく親しみやすい雰囲気で学びたい

ネイティブ講師は発音や表現まで学びたい人向け

ネイティブ講師のレッスンは、英語の発音や自然な表現を学びたい方におすすめです。

ネイティブ講師は、アメリカ英語やイギリス英語などのアクセントで話してくれます。

発音やイントネーションにこだわりたい方、ネイティブの話し方を目指したい方に向いています。

以下のような英語の発音の良さが必要な方々におすすめです。

  • スピーキングテストで高得点を取りたい人
  • 国際会議やビジネスで英語を使用する人
  • 英語を使った仕事をする人

ネイティブ講師は、日常会話やビジネスの場で使われる自然な言い回しやスラングを使います。

また、英語圏の文化的な背景も理解できるという特徴もあります。

ネイティブ講師が向いている方をまとめると以下のとおりです。

ネイティブ講師が向いている方

  • 英語の発音やイントネーションにこだわりたい
  • ネイティブらしい表現やスラングを学びたい
  • 上級レベルの英会話スキルを目指している
  • 英語圏の文化や表現などを深く理解したい

フィリピン人講師と英語学習に関するよくある質問

フィリピン人講師と英語学習に関するよくある質問について以下にご紹介します。

よくある質問

  • なぜフィリピンに留学する人が多いのでしょうか?
  • 英語が話せないフィリピン人はいますか?
  • フィリピン人の第一言語は何ですか?

なぜフィリピンに留学する人が多いのでしょうか?

欧米への留学と比べて、授業料や生活費が約3分の1〜4分の1です。

さらにマンツーマン中心で1日最大6〜8時間もの英語漬けの環境が整っています。

短期間で効率よく成果を出しやすい点が、多くの人に支持されています。

英語が話せないフィリピン人はいますか?

英語の流暢さには地域や職業によって差がありますが、都市部ではほとんどの人が基本的な会話ができます。

地方でも若い世代を中心に英語を話せる人が多くいます。

英語を「まったく話せない」成人は少数派です。

実際にフィリピン人のオンライン英会話講師に話を聞いたところ、「英語を話せる人は9割以上いる」と教えてくれました。

フィリピン人の第一言語は何ですか?

フィリピンでは、生まれた地域によって話す言葉が異なります。

タガログ語やセブアノ語、イロカノ語などが最初に覚える言葉(第一言語)になります。

そして、学校ではフィリピン語(標準タガログ語)と英語の2つが、みんなが共通で使う言葉(共通語)として教えられます。

タガログ語と英語が公的な場でも使われています。

オンライン英会話にフィリピン人が多いのは英語力がありコストが安いから

フィリピン人講師は、英語を第二言語として日常的に使っています。

また、明るく親しみやすい性格と丁寧な指導により、多くの英語学習者から支持を集めています。

オンライン英会話にフィリピン人講師が多く在籍するのは、高い英語力と人件費の安さが主な理由です。

質の高いレッスンをリーズナブルな価格で受けられる点が利用者にとって魅力です。

以下のような学習者にフィリピン人講師はおすすめです。

こんな方におすすめ

  • 英語初心者〜中級者
  • 英語の基礎力をしっかり身につけたい方
  • コストを抑えて継続的にレッスンを受けたい方
  • 明るくフレンドリーな雰囲気で楽しく学びたい方

一方で、フィリピン人講師とネイティブ講師とのアクセントの違いや講師の経験差、通信環境などには注意が必要です。

しかし、講師選びやスクールの選定をしっかりと行うことで対処できます。

フィリピン人講師のレッスンは英会話スキルを高めたい初心者〜中級者に特におすすめです。

実際にオンライン英会話のレッスンを受けてみて、フィリピン人講師のレッスンを体験してみてください。

  • この記事を書いた人
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タカリン

私立大学 外国語学部 卒業| オーストラリアのシドニー留学経験者(Greenwich College 卒業)| TOEIC® Listening & Reading Test 620点

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