海外留学に行く前にどのような勉強が効果的なのか疑問に思われていませんか?
海外に行くと日本語が通じないため、英語力がないと困ります。
私はオーストラリアに3か月間語学留学した経験があるから、海外で英語が話せない大変さを知っています。
本記事では、海外留学前にしといた方がよい英語の勉強方法について詳しく解説しているため参考にしてください。
本記事を読むことで海外留学に行く前にするべき具体的な英語の勉強方法がわかります。
結論をズバリお伝えすると、海外留学前にする勉強は英会話がおすすめです。
海外留学前にしといた方がよい英語の勉強
海外の留学先では英語力が必要となるため、事前に英語学習しておくことを推奨します。
英語の勉強方法はさまざまあるため、海外留学を前提とした勉強法について解説します。
教材や参考書を使って基礎を固める
英語を話せるようなるには、基礎的な英文法の知識や英単語を知っている必要があります。
英語の基礎ができていない場合は、文法と語彙の基礎力を身につけることが第一歩です。
自分に合った英文法書を一冊決め、繰り返し学習しましょう。
同じ参考書を繰り返し勉強することで、記憶が定着し内容を覚えられます。
英語は発音も大切です。発音記号ごとの発音方法を理解するようにしましょう。
英語の基礎ができていない人は、英文法や単語、発音などの基礎固めが大切です。
英語学習アプリを使って英語を話すことに慣れる
英語学習アプリは、英語のリスニング力やスピーキング力向上に役立ちます。
AI との対話や発音分析機能により英会話スキルが鍛えられるからです。
即座に頭の中で英文を考えて話すという練習ができます。
シチュエーション別の英会話レッスンもできるため、よくある場面に適した英会話フレーズを学習可能です。
ただし、アウトプットの相手が AI のため、人と話すのとは違うことには注意が必要です。
AIではなく人間と話すときには、相手に配慮も必要になります。
留学に行く前には実際の会話で試す場を必ず用意しましょう。
オンライン英会話を活用して実践力を鍛える
留学前の英語学習の最終仕上げとして欠かせないのがオンライン英会話です。
外国人講師と英語で話すことで、リアルな英語力を鍛えられます。
もしオンライン英会話で講師と英語で話せない場合は、留学先でも同じことになります。
ただ、オンライン英会話は英会話スキルを磨くための練習の場です。

オンライン英会話では、講師の英語が聞き取れなかった場合の対処法やコミュニケーションスキル、基本的な英会話フレーズが身につきます。
おすすめのオンライン英会話については以下の記事で紹介しているため、参考にしてください。
海外留学前に英語を勉強する4つのメリット
海外留学に行くと英語で会話し文字を読まなければいけません。
日本を話せるのは、日本人か日本語も話せる外国人です。
海外留学に行ったのに、日本語ばかり話していると英会話スキルは向上しないです。
海外へ語学留学に行く前から英語学習することを推奨します。
留学前に英語を勉強することのメリットについて解説します。
留学前に英語を勉強することのメリット
- 英語を使うことに慣れる
- シチュエーションに合わせた練習ができる
- 英語力が伸びやすくなる
- 英語学習の習慣が身につく
1. 英語を使うことに慣れる
海外留学前から日々、英語学習を継続することで英語に慣れるというメリットがあります。
毎日少しでも英語に触れることで知識が身につき、英語に対する抵抗感が少なくなるからです。
また、オンライン英会話や英語学習アプリなどでアウトプットを続けると、英語での会話に慣れるという効果も期待できます。
留学前に英語を話すことに慣れておくことで、留学初日からホームステイ先や語学学校でのコミュニケーションがスムーズになります。
留学前から英語を使うのに慣れることが事前学習のメリットです。
2. シチュエーションに合わせた練習ができる
留学の際に想定されるシチュエーションごとに合わせた内容の英会話の練習ができます。
事前に想定されるシチュエーションでの英会話を練習しておくことで安心です。
たとえば、空港や入学手続き、飲食店での注文などは渡航前から練習しておくことを推奨します。
ロールプレイ形式のオンライン英会話や、英語学習アプリを活用すれば、アウトプットの練習が可能です。
想定されるシチュエーションに対する英会話を練習することで、現地での始めての経験でも心理的な余裕が生まれます。
3. 英語力が伸びやすくなる
留学前に英語を勉強しておくと、現地でのアウトプットの機会を増やせます。
英語が話せる場合、会話量が増えて英語力が伸びやすくなるからです。
一方で、英語が話せない状態で海外に行くと、話せるようになるまでの期間の会話量が少なくなります。
たとえば、ホストファミリーと簡単な英語しか話せず会話が続かなかったり、語学学校の授業で発言ができなかったりなどです。
海外留学初日と3か月後では、英会話スキルがまるで違います。
留学前からしっかりと英会話の練習に取り組みましょう。
ある程度の英語スキルを身につけていけば、帰国後にはさらに高いスキルが身についています。
4. 英語学習の習慣が身につく
留学前に毎日の学習リズムを整えておくと、渡航後も自然に継続できる可能性が高いです。
留学先では、ホストファミリーとの夕食後や通学時間中、休日などで以外と自由時間があります。
とくに、留学して間もないころの休日は語学留学が休みのため、丸一日暇です。
私は、留学後の最初の2週間ぐらいの休日は海外の図書館で英語学習していました。
渡航前から英語学習の習慣を身につけていけば、留学先でも学習が自然と継続できるメリットがあります。
海外留学前に英語を勉強する時間と期間
海外留学まで残された時間は人それぞれだと思います。
本項目では、CEFRを参考にどれだけ勉強するとどのレベルに達するかを解説します。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は外国語のスキルを測る国際的な指標です。
CEFRでは、英語力をA1〜C2の6段階に分け、それぞれのレベルに到達するための累計学習時間が示されています。
留学準備として多くの人が目指す「A2〜B2」レベルに必要な時間の目安とでできること、学習方法を紹介します。
CEFRレベル | 会話レベルの目安 | 必要な累計学習時間 | 学習内容・方法の例 |
---|---|---|---|
A2 | 簡単な挨拶や日常会話 | 180〜200時間 | 英単語・文法、アプリ・動画でのリスニング、簡単なスピーキング練習 |
B1 | 日常会話全般・簡単なプレゼン | 350〜400時間 | リスニング・リーディング、オンライン英会話でのアウトプット、英語日記など |
B2 | 議論・講義理解・要約・意見表現 | 500〜600時間 | ニュース音読、長文読解、ライティング添削、ディスカッション練習、時事英語の学習 |
CEFR A2 基礎会話=累計180〜200時間
A2は、簡単な日常表現や基本的なやりとりができる初級後半のレベルです。
自己紹介、買い物、食事の注文など、旅行や生活の中でよくある場面に対応できるようになります。
必要な学習時間の目安は、初心者(A1)からの累計で180〜200時間程度とされています。
英単語や基本文法の理解に加え、アプリや動画を活用してリスニングやスピーキングにも少しずつ取り組むと効果的です。
期間 | 必要な週あたりの学習時間 | 1日あたりの学習時間(目安) |
---|---|---|
1か月(4週) | 約45〜50時間/週 | 約6.5〜7時間/日 |
3か月(12週) | 約15〜17時間/週 | 約2〜2.5時間/日 |
半年(24週) | 約7.5〜8.5時間/週 | 約1〜1.2時間/日 |
1年(48週) | 約3.8〜4.2時間/週 | 約30〜40分/日 |
CEFR B1 日常会話=累計350〜400時間
B1は「日常生活の大半を英語でこなせる」中級レベルです。
ホームステイ先のホストと日常会話をしたり、学校で簡単なプレゼンをこなしたりできるようになります。
到達までの累計学習時間は約350〜400時間必要になります。
すでにA2相当であれば150〜200時間の学習が必要です。
インプット(リーディング・リスニング)だけでなく、オンライン英会話でのアウトプット(スピーキング)を取り入れることが重要です。
期間 | 必要な週あたりの学習時間 | 1日あたりの学習時間(目安) |
---|---|---|
1か月(4週) | 約43〜55時間/週 | 約6〜8時間/日 |
3か月(12週) | 約14〜18時間/週 | 約2〜2.5時間/日 |
半年(24週) | 約7〜9時間/週 | 約1〜1.3時間/日 |
1年(48週) | 約3.5〜4.5時間/週 | 約30〜40分/日 |
CEFR B2スムーズ会話=累計500〜600時間
B2は「ネイティブと対等に議論できる」「大学の講義が理解できる」レベルです。
留学先で専門的な授業を受けたり、現地の学生とグループディスカッションに参加したりできるレベルとされています。
累計学習時間の目安は500〜600時間。B1まで学習済みであれば、さらに100〜200時間が必要です。
英語での要約や意見表現、長文読解、ディスカッション力の強化がカギになります。
ニュース記事の音読、ライティング添削、時事英語の読解など、実践的な学習が効果的です。
期間 | 必要な週あたりの学習時間 | 1日あたりの学習時間(目安) |
---|---|---|
1か月(4週) | 約38〜50時間/週 | 約5.5〜7時間/日 |
3か月(12週) | 約13〜17時間/週 | 約1.8〜2.5時間/日 |
半年(24週) | 約6〜8.5時間/週 | 約1〜1.2時間/日 |
1年(48週) | 約3〜4.2時間/週 | 約25〜35分/日 |
出典:Cambridge English公式サイト.「How long to learn English?」.“Guided learning hours”.
https://support.cambridgeenglish.org/hc/en-gb/articles/202838506-Guided-learning-hours ,(入手日:2025-05-20).
海外留学前のNGな英語の勉強法
海外留学前にやるべき英語学習が決まったら、効率的に学習していく必要があります。
やってはいけない学習法を避けて効率的に学習を進めていきましょう。
海外留学前のNGな英語の勉強法
- 目的や計画がないまま始めてしまう
- 自分に合わない方法で勉強している
- インプットとアウトプットのバランスが悪い
- すぐに違う学習法へ目移りする
目的や計画がないまま始めてしまう
学習計画を建てずに学習を始めてしまうと挫折してしまうおそれがあります。
学習計画を建てて進める方法を検討しましょう。
また、最初から無理な学習計画を建てるのも避けましょう。
最初はやる気があり、継続できると思い立てた計画でもモチベーション低下により継続できなくなる可能性があります。
はじめは1日15分程度の短時間学習からスタートし、習慣化したら学習時間を少しずつ延ばすと挫折を防げます。
自分に合わない方法で勉強している
他人の学習方法をそのまま真似ても、自分に合っていないとモチベーションが下がりやすくなります。
勉強を始めたばかりのころは、本屋での試し読みやオンライン英会話の無料体験レッスンなどを活用し、自分に合う教材や学習方法を選びましょう。
自分に合った英語学習法であれば、途中で挫折する可能性低くなります。
インプットとアウトプットのバランスが悪い
英語学習では、インプットとアウトプットのバランスを取ることが大切です。
単語や文法を覚えても話さないと英会話スキルは伸びません。
一方で、会話練習ばかりでも語彙が不足して表現の幅が広がらないという問題があります。
理想はインプット7割・アウトプット3割の割合です。
1日の中でインプットとアウトプットの両方を取り入れるとバランスよく英語力がついていきます。
すぐに違う学習法へ目移りする
英語以外の学習も同じですが、繰り返し覚えることで記憶の定着につながります。
すぐに違う学習法へ目移りしてしまうと、どの学習も中途半端になります。
中途半端な状態で次の学習方法に進むのは避けましょう。
最低でも 2〜3 週間は同じ教材やトレーニングを継続してから次に移行することが大切です。
英語の勉強をせずに渡航したらどうなる?
海外留学前に英語の勉強をしなくても現地に行けば話せるにようになると思う人もいます。
私自信がオーストラリアに3か月語学留学する前に英語学習をしっかりとせずに渡航しました。
英語の勉強を十分にせず、海外に渡航したときに困ったことや体験談を紹介します。
トラブル対応が難しくなる
オーストラリア留学初日、ホストファミリーの家まで現地のスタッフの車で行くことになっていました。
しかしながら、空港に到着後なかなかスタッフを見つけられないというトラブルが起きます。
スタッフの電話番号を知っていたため、連絡すれば問題ないと思っていたのが甘かったです。
ネイティブのスタッフに電話をかけましたが、英語が聞き取れず会話できませんでした。
幸いなこと、空港内を歩き回ることにより、スタッフを見つけられました。
もし見つかっていなければ、ホストファミリーの家まで行けず、大変なことになっていたと思います。
英語を話せないことは、会話できないストレスから命に関わる問題まで、英語力不足はさまざまなリスクを高めてしまいます。
日常生活で困る場面が増える
英語の準備をしないまま渡航すると、留学生活のさまざまな場面で支障が生じます。
スーパーやコンビニ、飲食店、公共交通機関の利用など、誤解や追加費用が発生しやすくなります。
飲食店では、発音の問題でスムーズに注文できないことが多々ありました。
同じ日本人留学生も注文時にサラダの発音が聞き取ってもらえずに困ったと言っていました。
とくに、和製英語は伝わらないことがあるため、注意するようにしましょう。
オンライン英会話などで外国人講師に話してみて伝わるかを確認しておくとよいです。
授業で発言できない
語学学校での授業はオールイングリッシュです。
講師は基本的に現地のネイティブスピーカーであるため日本語も通じません。
語学学校の生徒には日本人が数人いますが、ほとんどが外国人の生徒です。
英語が聞き取れず、話せない状態では、授業中に発言するのは難しいです。
ほとんど聞いているか、当てられたときだけ発言するという状態になります。
また、生徒同士のグループワークや会話時にも困ります。
外国人の友達ができにくくなる
海外留学では外国人の友達ができることも醍醐味のひとつです。
明るく自ら話しかけてくれることが多い外国人とは、仲良くなりますです。
しかしながら、肝心の英語が理解できない場合は、会話の内容が理解できません。
英語が理解できないため、外国人にフレンドリーに話しかえられてもジェスチャーで話しているような形になります。
英語が話せないと現地の友達ができにくく、英語を話す機会や文化体験のチャンスを逃すことになります。
まとめ|留学前の英語の勉強は英会話をしよう!
海外留学すると英会話スキルは必須となります。
海外留学に行くまで英会話スキルの重要性を実感できない場合があります。
「英語の文章が読めて、なんとなくリスニングができるから大丈夫」では甘いです。
英語で意思疎通ができるレベルには到達しておくことを推奨します。
オンライン英会話などを利用し、外国人と実際に話す体験をしてみてください。
もし、外国人講師との会話が全然できなかったら、海外に出発するまで練習しましょう。
まだ出発まで時間は残されていると思います。
残りの時間で少しでも英会話スキルを向上させて、海外へ旅立ってください。